F1テスト3日目にふたたび排水溝の蓋が外れるトラブル発生。最終日は休憩なしの“ノンストップセッション”に

 2月23日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われている2024年F1プレシーズンテストは3日目を迎えたが、午前セッション中にコースサイドの排水溝の蓋(ドレインカバー)がふたたび外れるという問題が発生した。これにより最終日は昼休憩を挟まずに午前/午後セッションを行う“ノンストップセッション”に変更された。

 金曜日のバーレーンでのプレシーズンテスト最終日は、午前セッション開始からわずか27分で排水溝の蓋が外れるという問題が発生したことで赤旗が出され、ふたたび混乱が生じた。

 テスト2日目にはバーレーン・インターナショナル・サーキットのターン11付近で排水溝の蓋が外れるというトラブルが起こり、コースの安全性と準備に対する懸念が高まっていたが、またしても3日目にターン11付近の排水溝の蓋が外れるアクシデントが発生した。

 ターン11へ侵入する縁石アウト側のレーシングライン近くに設置されたこの排水溝の蓋は、レッドブルのセルジオ・ペレスが周回しているとき、排水溝の蓋の上を走ったために外れてしまったようだ。しかし、ペレスはコースのトラックリミット内に留まっていたため、ドライバーのミスではなく、排水溝の蓋の“弱点”が浮き彫りになった。

 このアクシデントはテスト2日目の午前セッションでも同様の問題があり、今回も同じ蓋が外れたようにみえる。このアクシデント再発は、マシンへの潜在的ダメージやドライバーの安全リスクに対する懸念を呼び起こしている。

 F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒは、アクシデント発生後に自らオフィシャルカーで現場に向かい、ダメージを評価、必要な処置を決定した。

 その後コースクルーはただちに問題を評価し修復に取りかかり、最終的にF1は現地時間11時45分(日本時間17時45分)にセッションを再開すると発表。しかし、赤旗で失われた時間を考慮し、F1は昼休みなしで現地時間19時(日本時間25時)までノンストップでセッションを行うことを決定した。

 なお、チームは当初予定されていた午前/午後セッションでドライバーを交代するため、コース上での作業を一時中断し、各ドライバー向けにコックピットの再調整を行うことになりそうだ。

2024年F1バーレーンテスト2日目 ターン11付近で外れた排水溝の蓋をチェックするFIAとコーススタッフ
2024年F1バーレーンテスト2日目 ターン11付近で外れた排水溝の蓋を修復するコーススタッフ

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