「相手はベースがあるけど、うちは...」浦和FW興梠慎三が挙げた広島との“差”は?「100%監督がやりたいサッカーができたかと言うと難しかった」

相手との差はどこにあったのか――。

浦和レッズは2月23日、J1第1節でサンフレッチェ広島と敵地で対戦。0-2で敗戦し、勝点3を取り逃した。

立ち上がりから主導権を握られる展開に。ボールを持てても、すぐさま相手2、3人に囲まれ、パスコースを遮断されてしまい、なかなか前進できず。逆に奪われて、速攻から何度もピンチを迎えた。

2点を先行された後もチャンスは作るが、結局、フィニッシュの精度を欠き、最後まで1点が遠かった。

76分からピッチに立ち、相手ゴールに迫った興梠慎三は、「決めなければいけなかった」と好機を活かせなかった自身のプレーを反省した。

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「あの時間帯に1点を取れていれば、何かが変わったかもしれない。チャンスが作れているというのは、プラスに捉えれば良いことかもしれないですけど、決めきらないといけなかった」

今シーズン、ペア・マティアス・ヘグモ新監督を招聘して新たなスタートを切った浦和に対し、広島のミヒャエル・スキッベ監督は3年目の指揮。興梠は敗因のひとつに、両チームの完成度の差を挙げた。

「相手は去年から積み上げてきたベースがあるけど、うちは監督が代わって、公式戦1試合目なので、100パーセント監督がやりたいサッカーができたかと言うと難しかった。相手のほうがシンプルなサッカーをしていて、セカンドボールもうまく拾われたかなという感じがします」

37歳のストライカーは、「焦らずにいきたいけど、優勝するんだったらスタートダッシュがどうしても必要。これが連敗にならないように、やっていかないといけない」と気を引き締めた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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