「未だに市民とは金銭感覚が・・・」自民党“裏金問題”は政治倫理審査会へ 安倍派・塩谷座長「説明はしている」納得は?

自民党・派閥の政治資金パーティーをめぐる新たな動きです。安倍派の座長・塩谷立衆議院議員が2月23日、地元・浜松市で裏金問題などに関する説明会を開きました。

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政治倫理審査会に出席する意向の塩谷座長。裏金問題は説明しているとの認識ですが、有権者の反応は?

<自民党・安倍派座長 塩谷立衆議院議員>
Q.きょうは何を説明する予定でしょうか?
「…」

23日午前、地元・浜松市内で姿を見せた自民党・安倍派の座長、塩谷立衆議院議員。地元の支援者に対し、自らの裏金問題などについて説明しました。

<自民党・安倍派座長 塩谷立衆議院議員>
「信頼を著しく損ねたことに対して、心から深くお詫び申し上げる次第でございます。本当に申し訳ございませんでした」

塩谷座長は、派閥の政治資金パーティーのキックバック234万円分を収支報告書に記載していなかったことが明らかになっています。23日の説明会で塩谷座長は冒頭、一連の裏金問題について謝罪したのち、「このような問題を繰り返さないためには法律の改正が必要だ」と支援者に訴えました。

自民党の裏金問題については、与野党は議員の政治的責任などを審査する衆議院の政治倫理審査会を開くことで大筋合意していて、塩谷座長ら5人が出席する考えを示しています。ただし、5人はいずれも非公開での開催を希望しているということです。

<立憲民主党・寺田学政倫審筆頭幹事>
「公開でしっかりと国民が見る中で説明を行い、質疑を重ねることが、説明責任を果たす大事な一つの条件だと私は思っています」

説明責任は果たされるのか。塩谷座長に尋ねると…。

<自民党・安倍派座長 塩谷立衆議院議員>
Q.問題に関する説明責任は果たされたとお考えでしょうか?
「説明責任が何なのかはわかりませんが説明しています」
Q.有権者は納得しているのか?
「それはわからない、難しい話だから。なかなか事実が理解されないことがありますから、ただ説明はしています」

塩谷座長は「説明はしている」としたものの、真意が伝わっているかどうかという点では疑問が浮かびます。

<塩谷座長の支援者>
「なんでいくら使ったかって記入しなかったのかね、それが問題だもんで、絶対やらないということを考えてもらわないかん」

ほかの出席者からは「未だに一般市民とは金銭への感覚が大きく離れている印象を受けた」といった声も。

23日の説明会では、改めて議員辞職しない考えを強調したという塩谷座長。政倫審では、どのような説明をするのか注目が集まります。

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