2代目センター長求む 氷見・行列ができる経営相談所「ヒミビズ」

新しいセンター長を募集する氷見市ビジネスサポートセンター=同市本町

  ●復興支援、経済に新風を 給与は月額100万円

 氷見まちづくり協議会(事務局・氷見市商工振興課)は、同市ビジネスサポートセンター(通称・ヒミビズ)の2代目のセンター長を募集する。給与は月額100万円(諸手当込み)で、震災復興に取り組む事業者に寄り添い、地域経済に新しい風を起こす人材を期待する。市内事業者に欠かせない存在になっている「行列ができる経営相談所」の継続、発展を目指す。

 初代センター長の岡田弘毅氏が3月末で退任することになった。応募締め切りは3月7日で、書類審査や面接審査を経て3月下旬の決定を目指す。研修を経て手続きが順調に進めば7~8月には着任する見通しである。

 ヒミビズは静岡県富士市の産業支援センター(f-Biz)がモデルで、2020年6月に氷見市本町に開設。3年半で470を超す事業者から累計4200件以上の相談を受けた。市内事業者の販路開拓や、新商品・新サービスの開発、事業者同士のマッチングを支援してきた。

 氷見市は、国の地方創生推進交付金とデジタル田園都市構想交付金を活用してセンターの運営を行ってきた。事業費の半分を賄ってきた交付金が今年度で切れることになったが、単独事業として継続することを決めた。新年度予算案に約3200万円を計上した。

 能登半島地震で大きな被害を受けた氷見市内では営業停止を余儀なくされたり、経営に影響を受けた事業者が出ている。売り上げ減や新規創業、事業承継も課題になる。これまで以上に手厚い伴走型の経営支援が必要で、岡田氏と同様にビジネスセンスやコミュニケーション能力に優れた専門人材が求められている。

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