子ども自らキッチン作り 黒部「夢食堂」常設化へ

子ども食堂のキッチン作りに励む参加者=黒部市天神新

 黒部市の特定非営利活動法人教育研究所・宇奈月自立塾が市中心部で常設化を目指す子ども食堂の改修作業が23日行われ、利用する子どもたちが自分たちで考えたキッチンの組み立て、塗装に取り組んだ。利用者主体の改修(コーポラティブリノベ)を掲げ、空き家を理想的な「第三の居場所」に再生する。

 国土交通省の空き家対策モデル事業として富山国際大、地元建築設計事務所「TOMORi」が協力し、昨年7月の開所式以降、子ども食堂、学習支援、第三の居場所の3機能を併せ持つ拠点作りを進めている。

 子どもらのアイデアを基に独立型の木製アイランドキッチンとし、身長差のある子どもが調理しやすいよう踏み台を備え、収納できるタイプにした。23日は子どもたちが地元工務店スタッフの指導で組み立てたり、塗料を塗ったりした。

 「ニコニコ夢食堂」と名付け、4月からの本格スタートを予定している。

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