被災地応援で臨時市 富山・総曲輪で20店集う

能登半島地震支援マルシェを見て回る来場者=富山市のユウタウン総曲輪

 能登半島地震で被害のあった富山、石川の被災地を支援しようと、富山市中心部で定期市を開催する「越中大手市場実行員会」は23日、同市のユウタウン総曲輪で臨時市を開いた。定期市の出店者が臨時市開催を提案し、飲食や雑貨など20店が応じた。売り上げの一部などを義援金として被災地に寄付をする。来場者は買い物を通じて被災地を応援する気持ちを高めた。

 越中大手市場は富山市の大手モールで開催される定期市で、今回は「能登半島地震支援マルシェ」と銘打ち、大手モール沿いのユウタウン総曲輪で開催した。臨時市では出店料は取らず、売り上げの10%を義援金とする。会場には募金箱も設置した。

 入れたてのコーヒーをはじめ、手作りクッキーなどの洋菓子や和菓子、地中海の料理など、多彩なブースが並んだ。天然石とビーズを組み合わせたアクセサリーや木製のおもちゃ、犬のぬいぐるみなども人気を集めた。

 富山市の自営業鬼塚豊之さん(39)は「身近に起きた災害で、買い物によって人助けにつながる良い試みだと思う」と話した。和菓子などを買った射水市大島小3年の瀧田健人君(9)は「協力できてすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 秋吉克彦実行委員会長は定期市には石川からも出店することがあるとし「少しでも被災地の復興の役に立てればうれしい」と話した。

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