福井県越前市と紫式部のゆかりにちなんだ「しきぶきぶんミュージアム」が2月23日、同市武生中央公園まさかりどんの館にオープンした。越前市や福井県が県外からの観光誘客の拠点と位置付ける施設で、市に息づく千年の歴史と文化を発信する。初日から地元の式部ファンやツアー客らでにぎわった。
越前国は平安時代に式部が生涯で唯一、都を離れて暮らした地。同ミュージアムは市や県などの紫式部プロジェクト推進協議会が開設した。式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」の衣装や市内のゆかりの地などを紹介する大河ドラマ館、式部の湧き出る創造力を表現した市の空間展示などで構成している。期間は12月30日まで。
ドラマ館のオープニング式典で山田賢一市長は、北陸新幹線県内開業にも触れながら「市全体を式部の気分が味わえるミュージアムとして位置付け、丹南エリア、県全体に誘客効果をもたらしていきたい」とあいさつ。劇中で国司として越前に赴いた式部の父藤原為時を演じる岸谷五朗さんが出席し、杉本達治知事らとテープカットを行った。
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