チップインイーグル呼ぶ“目玉”からのセーブ 古江彩佳が優勝争いへ

優勝争いの週末へ(撮影/村上航)

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 2日目(23日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

1番でバーディ発進も、直後に2連続ボギーを喫した古江彩佳。7番(パー5)でイーグルを奪い、さらに2連続バーディと息を吹き返した形だが、本人の中では直前の6番でみせたパーセーブに胸を張る。

セカンドを手前のバンカーに入れて“目玉”の状態。アゴも高く気になるタフなシチュエーションから何とか脱出して下り3mほどにつけ、それを決めきってナイスパーを拾った。「(バンカーは)すごくうまく打てた。流れも悪くて気持ちが沈みそうなところをパーセーブからイーグルで切り替えられた」と振り返る。

粘って「69」でプレー(撮影/村上航)

続く7番はグリーン左手前のラフから12ydほどで、なかなか止まりそうにない3打目のアプローチがピンに当たってチップインイーグル。「うまく真っすぐ行ってガツンと。ラッキーだったかな」。粘りで運も呼び込んだ。

最終18番をバーディ締め(撮影/村上航)

勢いをもって折り返した10番(パー5)で3mのチャンスを生かせなかったことが悔しい。続く11番はバンカーにつかまってレイアップを強いられ、ボギー。それでもグリーン左に落とした17番を寄せワンでしのぎ、最終18番(パー5)も花道の右から手前ピンへの巧みなアプローチでバーディフィニッシュにつなげた。

「後半はアプローチすることも多くて、17番もそうだった。キックして乗せる“練習”じゃないですけど、コースの中で何度もやっていた分、(18番も)イメージは出やすかったかな。あしたからにもつながると思う」とうなずいた。初日3位から7位に後退したように見えて、ストローク差は2打に縮まった。1月のフロリダ2連戦に続き、タイでも優勝圏内で週末を迎える。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)

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