「これまでの日本とは違うぞ!」7戦連続ストレート勝ちで決勝進出の日本女子に中国メディアが最大警戒!「誰が出てきても強敵」「“コーチ伊藤”の存在大」【世界卓球】

戦前の予想通り、ファイナルで日中決戦が実現した。日本が挑むのは53年ぶりの悲願達成だ。

現地2月23日、韓国・釜山で世界卓球選手権・団体戦の女子準決勝が行なわれ、日本女子代表(世界ランキング2位)は香港(同6位)と対戦。東京五輪で銅メダルに輝いた強豪を相手に日本は張本美和、早田ひな、そして平野美宇のオーダーで臨み、見事3-0の快勝を収めた。開幕からの7戦すべてでストレート勝ちを収め、中国(同1位)が待つ決勝へと駒を進めた。

中国のスポーツメディア『新浪体育』はそんな日本勢への警戒を強める。「香港は(張本と第1試合で対戦した)エースの杜凱琹こそ一流プレーヤーだが、やはり2番手、3番手が日本に通用せず、番狂わせは起こらなかった」と解説。そのうえで「今大会の日本女子はこれまでとは明らかに違う。早田ひな、張本美和、平野美宇、伊藤美誠、木原美優とメンバーは誰が出てきても強敵で、選手層が分厚い。あの伊藤がパリ五輪の選考から漏れたのも納得できるラインナップだ」と持ち上げた。

さらに、「早田と平野の実力は周知の通りで折り紙つきだが、脅威を感じさせるのが張本だ。試合を重ねるたびに成長の度合いを高めており、劣勢でもメンタルが崩れない強さがある。きっと一筋縄ではいかない。香港戦では杜凱琹を0-2からの逆転で下した」と称え、「伊藤は決勝に出ても出なくても重要な力となるだろう。なぜならすっかりベンチで名コーチとなって、的確なアドバイスを絶えず与えているからだ。選手たちが感謝を口にするほどその存在は大きい」と紹介している。
そして最後に『新浪体育』は、日本戦に向けて気を引き締める。「日本チームの今大会での戦いぶりを見るかぎり、まったくもって侮れない。困難は避けられず、接戦を覚悟すべきだろう。6連覇は決して簡単ではなく、過去の対戦成績も当てにはならない」と警鐘を鳴らしつつ、「タイトル防衛まであと一歩だ。団体決勝での中国チームの奮闘に期待したい!」とエールを贈った。

中国は孫穎莎、陳夢、王芸迪(または王曼昱)の鉄壁トライアングルがオーダーに名を連ねる予定。はたして最強軍団を相手に日本はいかなるメンバーで臨むのか。注目の大一番は日本時間24日20時のスタートだ。

構成●THE DIGEST編集部

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