ポポヴィッチ新体制で何が変わった? 鹿島MF仲間隼人が指摘する昨季との違いは「全体のライン」

鹿島アントラーズは2月23日、J1第1節で名古屋グランパスと敵地で対戦。仲間隼人の2ゴールと新加入FWチャヴリッチの1得点で3-0と快勝した。

今季から指揮を執るランコ・ポポヴィッチ監督は、試合後に自身の初陣を以下のように振り返った。

「我々がここまで準備してきたこと、積み上げてきたことすべてが上手くいった試合ではなかったですが、しっかりと攻守に渡って、やってきたことを見せたと思います。選手たちには非常に良くやったと言いたい。本当に90分間を通して、粘り強く、我慢強く、賢く戦えました」

昨季から主力の顔触れが大きく変わっていないなか、力強い戦いを披露できた要因とは何か。

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仲間はこう指摘する。

「全体のラインが、10メーターぐらい上がったことが要因のひとつだと思う。ポポさんは(細かいポジショニングやプレーの選択を)一つひとつの練習から選手に伝えてくれているので、みんなの身体に染みついてきたんじゃないかなと思います」

先制直後には相手の攻撃を受ける時間帯もあったが、コンパクトな陣形を保ち、アグレッシブな姿勢を失わなかったことが、この日の快勝につながったという。

「やってきたこと、積み上げてきたことが間違いじゃなかったと、勝って証明できたのは非常に大きいと思いますし、自分たちの進むべき方向性は間違ってなかったと、みんなで信じて進んでいけると思っています」(ポポヴィッチ監督)

ホーム開幕戦となる次節は、3月2日にセレッソ大阪と対戦する。白星を重ねて、さらに自信を深めることができるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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