オリックス期待の若手2人が初のラジオ出演、太田は「ずっと筋トレしてる」と渡部 ラジオ関西でオリ特集放送

初のラジオ収録に臨んだオリックス渡部遼人選手(左から2番目)、太田椋選手(同3番目)=神戸市中央区、ラジオ関西

毎週月曜放送のラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』でこのほど、5週にわたってオリックス・バファローズ特集が放送された。後半の2週では、期待の若手である太田椋内野手(23)、渡部遼人外野手(24)がゲストに登場した。

太田選手は、渡部選手がどんな選手に映っているかと聞かれると「バッティングでは粘りがあって、守備はもう言うまでもない。内野から見てても動きがマジで速いです」とベタ褒め。「パワプロの(打球の)落下地点の表示が見えてるんちゃうか、ってぐらい動きに無駄がない」とした。

逆に、渡部選手から見た太田選手は「右の長距離砲」。「衝撃やったのが、2軍戦のほっともっと(フィールド神戸)で、レフトスタンドの上の通路に乗るぐらいのホームラン打ってて…。“確信歩き”していた」と話した。また「もうええって、ってぐらいずっと舞洲のウェイト室で筋トレしている。午前も午後もいた時はびっくりした」とイジり、笑いを誘った。

番組パーソナリティーの田中大貴さん(元フジテレビアナウンサー)は、オリックス戦中継の実況もよく務める。「(太田選手が)バッターボックスに入った時は、ホームランを打つと予想しながら実況している。 甘めに入ってきたスライダーは絶対打ちますし、2回ぐらいホームランの実況してます」と明かすと、太田選手は「ありがとうございます」と照れ笑いした。

渡部選手は2023年シーズン、1軍の出場試合数が32試合と前年より倍増。守備や走塁で存在感を示した。「後半戦からはルーキーイヤーに比べて1軍帯同する機会が多かったので、すごく経験できたなって思う部分もあるし、逆に課題も見えた」と振り返った。大阪と神戸で開かれた優勝パレードの感想を求められると「いやあ、楽しかったし気持ちよかったですね。(ファンに手を振られて)勘違いしちゃいそうでした」と笑顔を見せた。

今シーズンの目標はまず「1軍で完走してできるだけ多く試合に出ること」。そして「やっぱり1番センターで出たいなっていう思いがある」と意気込みを語った。将来的な目標はゴールデングラブ賞受賞と盗塁王獲得で「両方試合に出続けないと取れないタイトルだからこそ、目標にしたい」という。

一方、太田選手は23年シーズンに2度左手首を痛めて手術を受けるなどし、18試合出場に留まった。「1日でも早く(プレーしたい)っていう思いが強かった。個人としては悔しいシーズンだった」と振り返った。

渡部選手いわく、太田選手は例年オープン戦の開幕前には調子のピークを迎えてしまうことから、「ミスターSOKKEN」(※キャンプ地のメイン球場が「SOKKENスタジアム」)と周囲にイジられているそうだ。太田選手は「その勢いをしっかりシーズンまで持っていけるようにしたい」と話した。主に守るセカンドには、他にゴンザレス、宜保、安達、西野、大城ら幅広いタイプや年齢層の選手がひしめくが「僕も何とかそこに、っていう気持ちはあります」と、改めて正セカンドへのこだわりをのぞかせた。

昨年、WBCでの侍ジャパンの快挙をテレビで見て「どれだけの重圧の中で戦っているんだろう」との思いとともに、「かっこいい」という憧れの気持ちがわいたという。「いつか日本代表に選んでもらえる選手になりたい」という力強い目標も掲げた。

(まいどなニュース・小森 有喜)

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