ふくしまの海でアノ高級食材が豊漁!?【東北・噂の真相】

福島県の海岸沿い、南部に位置するいわき市。
ここは、古くから水産業が盛んな街。

そんないわき沖で獲れた魚は、「常磐もの」と呼ばれ地元の魚市場にズラリと並ぶ。

実は、いわき沖は、寒流と暖流が交わる「潮目の海」。
魚のエサとなるプランクトンが多く発生する豊かな漁場なのだ。

そんないわき沖で、ここ数年、「あるもの」が豊漁だという。

我々は、その真相を探るべく、いわき市へ…

早速、市民に聞き込みを開始。

\---スタッフ「いわき沖でここ数年豊漁になった海産物を調べているんですけど
何か分かりますか?」
\---市民A「〇〇〇はあがったりしますよね。大きいですし、赤色だからインパクトが強い。」
\---市民B「高級なものですよね。」
\---市民C「うまい…うまい…うまい。」

赤くて、高級で、市民も舌を巻く海産物!?

ということで、漁港に向かってみると…
そこには、水揚げされた大量のイセエビが!

イセエビと言えば、三重県などが主な産地として有名だが、近年、福島でも獲れるようになったと、巷で話題を集めている。

それは、グラフを見ても一目瞭然。震災前の水揚げ量は1トン前後で推移していたが、おととし(2022年)は、なんと7.5トン。

\---いわき市漁協・長谷川靖浩さん「昔だったら獲れても何匹か、数えられるほどくらいしか獲れなかったので、こんな大漁になるとは思わなかった。」

一方、いわき市から90キロ離れた相馬市では、また別の高級魚も!

\---スタッフ「今、何を獲っているんですか?」
\---漁業関係者 「フグです。フグ!トラフグ!」

ここでは、「ふぐの王様」と言われるトラフグが、たくさん獲れていると言うのです!

\---相馬双葉漁協・石橋正裕さん「今まで全然獲れなかったトラフグがここ福島、相馬で上がるということは、自分たちは希望の魚であるなと率直に思う。」

福島県沖での水揚げ量は、5年前まで1トン未満。
しかし、近年は右肩上がりで増加!なんと、下関で有名な山口県の水揚げ量を超えるまでに。

そこで地元では、トラフグを「福とら」と名付けブランドに!

\---相馬双葉漁協・石橋正裕さん「相馬でもトラフグが食べれるよという知名度をアップしながら、東北この福島相馬でトラフグが食べられるということをみんなに知っていただいて、味も知ってもらいたい。」

イセエビとトラフグの水揚げが急増した福島県沖。
いったい、海で何が起きているのか…

\---福島県水産海洋研究センター・根本芳春さん「ここ数年、比較的水温が高い年が続いていて、それが要因。獲れるようになったということで、それを狙って獲る漁師さんたちも増えてきているところもある。」

こうした中、地元では絶品グルメが続々登場!

イセエビをまるまる一尾使った、見るからに贅沢な天丼。サックサクの衣に包まれたイセエビを継ぎ足しの自家製・甘辛ダレにくぐらせた極上の逸品だ。

また、加工品も充実!

イセエビの風味が程よく漂うピザや…

濃厚なパスタソースなど魅惑のグルメが目白押し!

そして、相馬市の飲食店は、驚きの行動に…

およそ40年フグ料理を扱う老舗『割烹やました』。

この店では長年、山口県のフグなどを使っていたが、4年前からはすべて地元の天然トラフグに切り替えたという。

\---割烹やました・鈴木光二さん「輸送というところの魚に対するストレスが全くない。ストレスにフグはとても敏感な食材、それで身も味も落ちることにつながるので、相馬で上がるのはどこよりも強み。

そんなお店でいただける絶品フグ料理は…

半透明に輝く、「福刺し」。

ほかにも今の時期にぴったりなお鍋や、ジューシーなから揚げなど思う存分フグ料理を堪能できる。

イセエビにトラフグ、今、ふくしまの海がアツい!

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