ヴィッセル神戸、J1連覇へ白星発進 アウェーの開幕戦で磐田に2-0 汰木、佐々木がゴール

磐田-神戸 前半、先制点を決めて喜ぶ神戸の汰木(左)=撮影・笠原次郎

 明治安田J1リーグ第1節第2日の24日、リーグ2連覇を目指すヴィッセル神戸は敵地のヤマハスタジアム(静岡県磐田市)でジュビロ磐田を2-0で下し、白星スタートを切った。

 神戸はいきなり先制に成功した。前半5分、右CKからのこぼれ球にMF汰木が反応し、右足シュートを決めた。以降もボールを保持し、サイドから分厚く攻め立てたが、追加点には至らなかった。

 後半も立ち上がりに試合を動かす。4分、中盤のボール奪取からFW大迫がFW佐々木にスルーパス。佐々木は元日本代表GK川島との1対1を冷静に制し、右足でゴールに流し込んだ。チームは3点目こそ奪えなかったが、磐田を完封し、2年連続でリーグ初戦を白星で飾った。

 神戸は次節の3月2日、ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でホーム開幕戦を迎え、柏レイソルと対戦する。「神戸新聞デー」として開かれ、選手の直筆サイン入りレプリカユニホームなどが当たるハーフタイム抽選会や、昨季のJ1初優勝を祝う冊子「ヴィッセル神戸J1初制覇記念特集」(出版・神戸新聞社)の販売会などを予定している。(有島弘記)

 【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年の日本フットボールリーグ(JFL)2位でJリーグ昇格が決定。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得し、15年に楽天グループの傘下に移った。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら国内外のスターを擁した20年元日、クラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。発足29年目の昨季、J1リーグを初制覇した。

© 株式会社神戸新聞社