藤井棋王が伊藤七段破り初白星 棋王戦5番勝負第2局

棋王戦5番勝負第2局で2手目を指す藤井棋王(左)と伊藤七段=24日午前9時、北國新聞会館

 将棋の藤井聡太棋王(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・王将・棋聖との八冠=に伊藤匠七段(21)が挑む第49期棋王戦コナミグループ杯(北國新聞社主催、協賛社・大塚製薬)5番勝負の第2局は24日、金沢市の北國新聞会館で指され、後手の藤井棋王が伊藤七段を破り、対戦成績を1勝0敗1持将棋(引き分け)とした。

 八冠を制覇し、将棋界の頂点に君臨する藤井棋王と、序盤の研究家で知られる気鋭の伊藤七段との同世代対決。4日に行われた第1局は後手番だった伊藤七段の作戦が成功して、持将棋に持ち込み異例の引き分けとなった。藤井棋王は初防衛、伊藤七段は初のタイトル奪取に向け、どちらが先勝し、シリーズの主導権を握るかに注目が集まっていた。

 将棋の盤と駒は、能登半島地震で自宅が倒壊し、妻の紀美子さん(64)を亡くした珠洲市の団体職員塩井一仁さん(63)が提供した。

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