通説と違う!? 恐竜イグアノドン類は幼体の時から四足歩行…福井県勝山市で足跡化石を発見

福井県勝山市で発見されたイグアノドン類幼体の足跡化石。赤枠内の右上が円形の前足、中央が後ろ足(福井県立恐竜博物館提供)

 福井県勝山市北谷町杉山の約1億2千万年前(白亜紀前期)の地層から、草食恐竜イグアノドン類の幼体とみられる足跡化石が、福井県立恐竜博物館(同市)の第4次調査で発見された。前足と後ろ足が各1点あり、同じ個体の四足歩行の跡と推定。同類は成長するにつれて二足歩行から四足歩行に変わるとの考えが通説で、同博物館は「幼体時も四足歩行の種類がいたことを示している。通説に一石を投じる成果」としている。

 同博物館の築地祐太主事が、1月に東北大学(仙台市)で開かれた日本古生物学会例会で報告した。

 足跡化石は2015年の調査で発掘された。前足は直径約2センチのほぼ円形。後ろ足は長さ約9センチ、幅約10センチで3本の指の跡が残っていた。足跡の大きさから全長1.5~1.8メートルと推定した。

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