「007」のボンドガールじゃない女性キャラ役の女優が死去、80歳「ER救急救命室」などにも出演

映画『007/ネバーセイ・ネバーアゲイン』のミス・マネーペニー役で知られた英女優パメラ・セーラムが死去した。80歳だった。同作でジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーと共演したパメラが22日、自宅のあるフロリダ州で帰らぬ人となったことを、製作会社ビッグ・フィッシュが声明を通して発表した。死因は明らかにされていない。

同社のプロデューサー、デヴィッド・リチャードソンは、「パメラは素敵で、私たちは皆彼女を愛していました」「彼女は最も温かい微笑み、大きなハグ、そしてしばしばプレゼントと共にスタジオに現れていたものです。彼女はとても優しい人でした。いつも共演者や製作チームからゲスト俳優や訪問者まで皆に関心を持っていたのです」「彼女との仕事は毎回贈り物でした」「私たちは、多くの幸せな日々を共に過ごしました。彼女が私の人生に存在したことを非常に幸運に思います」と故人を偲んでいる。

インドで生まれたパメラは、ドイツのハイデルベルク大学やロンドンのセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学んだ後、1970年代にテレビドラマでデビュー、1978年の映画『大列車強盗』でコネリーと初共演し、1983年の『007/ネバーセイ・ネバーアゲイン』で再共演を果たしていた。1980年代は映画『サロメ』やテレビドラマ『ドクター・フー』に出演した後、1988年にBBCの人気ドラマ『イーストエンダーズ』でジョアンヌ役を獲得、37エピソードで同役を演じた。

その後パメラは、活躍の場をアメリカに移し、『ER緊急救命室』や『サンフランシスコの空の下』『ザ・ホワイトハウス』といった人気ドラマに出演した。パメラは、俳優のマイケル・オハガン(2017年に他界)と結婚、フロリダ州サーフサイドで暮らしていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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