能登地震廃棄物、半分を再生利用 38万トンは県外、海上輸送も

石川県珠洲市宝立町地区の道路脇に積み上げられたがれき=16日

 能登半島地震で倒壊した建物のがれきなど災害廃棄物について、石川県の処理実行計画の概要が24日、分かった。廃棄物は推計244万トンに上り、半分に相当するコンクリートがらなど120万トンを再生利用する。残る124万トンの3割に当たる38万トンは、幹線道路の深刻な被害を踏まえ海上輸送も活用し県外で処理する。新潟、富山、福井3県の業者を想定する。関係者が明らかにした。

 可能な限りリサイクルすることで廃棄物の処分量を減らすとともに、復興に必要な資材の確保につなげる狙い。2025年度末の244万トンの処理完了を目指す。

 災害廃棄物244万トンは、石川県内の年間ごみ排出量の約7年分。

© 一般社団法人共同通信社