【中山記念/穴ライズ】想定“6人気”以下の盲点 「サウスポーと決めつけると痛い目に遭う」

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■イルーシヴパンサー

昨年の中山記念では、先行策から絶好の手応えで直線を迎えたものの、残り100mのところで進路が狭くなる致命的な不利があり8着に沈んだ。このアクシデントがなければ突き抜けていた可能性があっただけに、何とも悔やまれる敗戦となっている。

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その後も馬券に絡むことのできない走りが続き、前走は昨年11月のマイルCSに参戦。戦前は11番人気と評価を落としていたが、レースでは道中後方待機でじっくり脚を溜めると、直線大外から鋭く脚を伸ばして、勝ち馬ナミュールから0秒3差に突っ込み、あわやのシーンを演じている。人気以上の走りとなったが、ハマればこれくらい走れていいポテンシャルを持っている。

左回りが【6.1.0.4】であるのに対して、右回りが【0.1.0.4】。数字の上ではサウスポーだが、前述の通り昨年の中山記念をはじめ、同条件だった3歳のスプリングSでも4着と、決して右回りの走りが悪いわけではない。2023年の京都金杯、22年東京新聞杯と、過去に勝利した重賞はいずれも寒い季節であるのも買い材料。スムーズなら突き抜けてもおかしくないと見た。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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