膵がん理解、400人聴講 北陸予防医学協会 75周年で講演会

膵がんの診断について解説する富大の安田教授=富山市の富山国際会議場

 北陸予防医学協会の創業75周年記念「膵(すい)がん講演会」は24日、富山市の富山国際会議場で開かれ、聴講者約400人が、近年死亡数が増加している膵がんの原因や最新の診断、治療法に理解を深めた。

 膵がんは最も予後の悪いがんの一つで、国立がん研究センターによると、2022年にがんで亡くなった人のうち、膵がんは男性では4番目、女性では3番目に多かった。同センターの岩崎基疫学研究部長が喫煙や肥満、糖尿病など膵がんのリスクや、予防のために心がけるべき健康習慣を紹介した。

 富大の安田一朗第三内科教授が診断について、同大の藤井努第二外科教授が治療法について解説し、早期発見の大切さを呼び掛けた。永田義毅北陸予防医学協会副理事長が開会あいさつした。

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