ひな人形が盆踊り、スイカ割り 700体、夏テーマに展示 25日から「佐治福よせ雛」 丹波市・旧宿場町の古民家など

踊りを楽しむ人形。奥は発起人の衣川百合香さん=丹波市青垣町佐治

 ひな壇を降りた人形たちが、旧宿場町にやって来た-。家庭に眠っていたおひなさまを用い、日常のさまざまなシーンを再現した「丹波・佐治福よせ雛(ひな)」が25日、兵庫県丹波市青垣町佐治で始まる。お内裏さまや三人官女ら約700体が、盆踊りやスイカ割りなど「第二の人生」を謳歌(おうか)。人々に笑顔と福を呼ぶ。(伊藤颯真)

 名古屋市発祥で14回目を迎えた「福よせ雛プロジェクト」の一環。全国32カ所のうち、県内では唯一の会場となる。地域活性化に取り組む「佐治倶楽部(くらぶ)」の衣川百合香さんが発起人。3回目の今年は「青垣の夏」がテーマで、会場には手作りのヒマワリを飾る。

 「本町の家」など、一帯の古民家や商店13カ所に展示。衣川さんの父の生家だった築約160年の「衣川會舘(かいかん)」では、盆踊りや流しそうめん、金魚すくいなどに興じる約150体が楽しめる。「かわいいおひなさまはもちろん、町歩きも楽しんで」と衣川さんはPRする。

 観覧無料。3月24日まで。各会場で開館日が異なる。衣川會舘など8会場は全日午前10時~午後4時。日替わりでコーヒーやカレーなど飲食の出店もある。駐車場は佐治来楽館や中兵庫信用金庫青垣支店など。佐治倶楽部TEL080.8841.4223

© 株式会社神戸新聞社