冬季国スポ閉幕、本県男女総合4位 大回転少年男子・阿部(日大山形高)V

〈アルペン大回転少年男子〉僅差の戦いを制し、頂点に立った阿部和人(日大山形高)=最上町・赤倉温泉スキー場

 第78回国民スポーツ大会(国スポ)冬季大会スキー競技会「やまがた雪未来国スポ」は最終日の24日、上山、最上の両市町で競技を行い、県勢はアルペン大回転少年男子で阿部和人(日大山形高)が優勝した。県勢が同種目の少年男子を制するのは12年ぶり。

 距離では成年男子40キロリレーの県選抜(菊地哲、尾崎光輔、石川潤、鈴木貴弘)、少年男子同の県選抜(小沼永輝、野村拓夢、小沼我央、大場顕真)が3位に入った。アルペン大回転少年男子では峯岸陽(山形中央高)が4位で、距離女子20キロリレーの県選抜(鈴木玲菜、大場明咲、高橋灯里、西塚結)は7位入賞。

 今大会で県勢は優勝2を含む入賞18を記録し、参加得点を加えた合計は102.5点。男女総合成績(天皇杯順位)は昨年から一つ上げ、4位となった。スキー競技会で4位は20年ぶりの好成績となった。

 全競技終了後、山形市の山形テルサで表彰式を行った。全日本スキー連盟の勝木紀昭会長が「素晴らしい大会になったことを喜ばしく思う」とあいさつし、開催地として尽力した山形県と山形、上山、最上の各市町などに感謝した。

 今大会は暖冬少雪の影響を受け、アルペン大回転でコース全長を当初の3分の1以下の300メートルに短縮するなど異例の形式で実施された。来年は秋田県を会場に開かれる。

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