佐世保でバスケWリーグ デンソーが三菱電機に快勝! 地元の永田も活躍、大きな歓声

【デンソー―三菱電機】第1クオーター9分、デンソーのフォワード永田がスチールから速攻を仕掛ける=佐世保市体育文化館

 バスケットボール女子のWリーグは24日、各地で7試合が行われ、佐世保市体育文化館で開催された「デンソー-三菱電機」は、同市出身の永田(清水中、長崎商高卒)が所属するデンソーが三菱電機を80-62で下した。通算成績はデンソーが17勝2敗で2位、三菱電機が6勝13敗で9位と順位は変わらなかった。
 デンソーは序盤から高田、赤穂ひを中心にリバウンドで優位に立った。守備も堅く、第1クオーターを21-10で発進した。デンソーは第2クオーターも攻撃の手を緩めず、素早いパスワークから赤穂ひ、篠原らの3点シュートなどで加点。41-27とリードを広げて折り返した。
 第3クオーターもデンソーのペースで進んだが、終盤から三菱電機の守備が機能。この日、21得点と気を吐いた根本の3点シュートなどで8点連取して点差を詰めた。三菱電機は第4クオーターも永井のドライブなどで追い上げたが、デンソーも速攻から効率よく加点して、最後は18点差で振り切った。
 この日は満席となる約1500人が来場。ハイレベルなプレーに大きな歓声が上がった。観戦した西海学園高1年の浦愛莱さんは「迫力がすごくて、リバウンドやシュートタッチなど学べることがたくさんあった」と初めて生で見たトップレベルの試合に刺激を受けた様子だった。
 25日は各地で6試合を実施。デンソーと三菱電機は午後2時から、長崎市の県立総合体育館で対戦する。瓊浦高と福岡第一高のエキシビションマッチも午前11時から行われる。

トップ選手のプレーに見入る大勢の観客=佐世保市体育文化館

◎永田(佐世保出身)地元で躍動 持ち味の守備、勝利に貢献

 デンソーの永田(清水中-長崎商高出身)が地元での公式戦に初出場。体を張った守備や好アシストで勝利に貢献して、古里のファンの期待に応えた。
 「今までお世話になった地元の方々に、私が楽しんでバスケをしている姿を見せたい」と誓って臨んだ一戦。第1クオーター8分にコートに立つと、直後に相手の隙を突いてスチールを決めた。第2クオーターも粘り強い守備で相手の攻撃を阻み、速攻から3点シュートをアシストして会場を盛り上げた。
 プロ4年目となる今季の目標は「リーグ優勝」。パリ五輪出場を決めた日本代表3人を擁する強豪チームのため、出場時間は限られているが、持ち味の守備に磨きをかけている。飛躍を期す26歳は「長崎に元気を与えられるようにこれからも頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。

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