ウクライナ侵攻から2年 長崎・島原在住のオレナさん 黄色のハンカチに託す平和の願い

ウクライナ語で平和を意味する「мир(ミール)」と記した黄色いハンカチを掲げるオレナさん=島原市、島鉄大三東駅

 ロシアのウクライナ侵攻から2年を迎えた24日、島原鉄道大三東(おおみさき)駅(長崎県島原市有明町)で、平和を願う集いがあった。ウクライナ出身で同市在住のグリニェンコ・オレナさん(40)が黄色いハンカチに思いを託して掲げた。
 同駅は訪れる人がハンカチに願い事を託すことで知られ、有明海を背景にたなびく情景が青と黄色のウクライナ国旗を連想させる。集いはウクライナへの関心を高めようと「しまばら半島国際交流クラブ」(松下英爾代表)が昨年に続いて企画。市民ら約30人が参加した。
 オレナさんは国旗の青はウクライナの青い空、黄色は豊かに実った小麦畑を表していると紹介。ハンカチには母国語で平和を意味する「мир(ミール)」と記し、「関心を寄せて応援してくれることがうれしい」と語った。
 市民有志もハンカチに「世界平和」などと書いてつるした。オレナさんは近くの施設でウクライナの現状について講演。参加者はウクライナ国歌を合唱して平和を訴えた。

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