海峡閉鎖で遅れていたコンテナがカタールに順次到着開始。チームは月曜の公式テスト開始へ準備進める

 マシンや機材の輸送の遅れにより、当初予定されていた2月24〜25日から、26〜27日へと開催時期が延期されたWEC世界耐久選手権の公式テスト『プロローグ』。24日土曜日になって、遅れていたコンテナの最初の一団が、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットへと到着し始めた。

 LMGT3にエントリーするマンタイEMAの91号車ポルシェ911 GT3 Rは土曜日午後3時頃、スペアパーツとともにコンテナからアンロードされる後継が見られた。

 またアイアン・リンクスと、WECのプロモーション面を取り仕切るル・マン・エンデュランス・マネジメントも土曜午後にコンテナを受け取っており、さらに追加のコンテナが夜になってサーキットに到着するとみられる。

ロサイル・インターナショナル・サーキットに到着した機材

 WECの広報担当者はSportscar365に対し、ドーハへの海上輸送のために専用の船舶輸送が組織されたものの、現在の地理的・政治的な問題のためジブチとイエメンを隔てるバブ・エル・マンデブ海峡が閉鎖されたことにより、輸送先がアラビア半島西岸のサウジアラビア・ジェッダへと変更されたことを認めた。

 その後、貨物は通関のためジェッダ港で約5日間足止めされた後、900マイル(約1450km)/16時間のトラックでの陸送を経てロサイルまで運ばれているものと理解されている。

 機材を手に入れたチームは、2日間のテストに向けて残された36時間強の時間で荷物を降ろし、マシン等を準備することになる。テストは現在、月曜日の現地時間午前8時30分に開始される予定だ。

《追記》その後、シリーズはテスト開始時刻を26日正午へと遅らせることを含めた、改訂版のスケジュールを発表した。

ロサイル・インターナショナル・サーキットで準備を進めるユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン720S GT3 Evo
ロサイル・インターナショナル・サーキットで準備を進めるアルピーヌA424
ロサイル・インターナショナル・サーキットで準備を進めるランボルギーニSC63
22日までスーパーフォーミュラ鈴鹿テストに参加した後、23日にカタール入りしたトヨタGAZOO Racingの小林可夢偉
アコーディスASPチームのレクサスRC F GT3で参戦する木村武史

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