敦賀-金沢間の「サンダーバード」「しらさぎ」惜しみ鉄道ファン次々 JR北陸線の特急残り3週間…堤防や田園、駅訪れ撮影

九頭竜川を渡る特急サンダーバードを堤防から撮影する鉄道ファン=2月24日、福井県福井市舟橋1丁目

 特急列車が多く走り「特急街道」とも呼ばれるJR北陸線は北陸新幹線敦賀開業日の3月16日以降、敦賀―金沢間で「サンダーバード」や「しらさぎ」が姿を消す。福井県内沿線には連日、全国からファンが訪れ、記念の一枚を手にしようとカメラを構えている。青空が広がった2月24日は「北陸らしい景色と特急を収めたい」と各地でシャッター音が響いた。

 新幹線敦賀開業後、県内の北陸線敦賀駅以北はJRから第三セクター「ハピラインふくい」に引き継がれ、大阪や名古屋発着の特急は敦賀止まりとなる。

⇒今だけの「奇跡の写真」に大興奮…北陸新幹線と特急サンダーバード

 九頭竜川の橋を渡る特急を撮ろうと24日朝、福井市舟橋1丁目の堤防に約20人が並んだ。三国高3年生で写真部だった男性(18)=坂井市=は「変わっていく地元の風景を記録したい」と熱心にシャッターを切った。朝に訪れたのは「車両全体に太陽光がきれいに当たるから」。現在運行する12両編成などはハピライン開業後、姿を消す。男性は「新幹線は高架なので、長い編成の列車が平地を走る風景が見られなくなるのは寂しい」と惜しんだ。

⇒【続きを読む】「丸岡ストレート」「湯尾カーブ」も人気撮影スポット

© 株式会社福井新聞社