ひとりぼっちだった野良の子猫と家族に 迎えるにあたり心配事もあったけれど「今は出会いに感謝」

「引き取ることへの不安がありましたが、今は出会いに感謝しています」と話すのは、Instagramユーザー@emiko_apricotさん。

引用元:@emiko_apricot

2023年10月25日、飼い主さんは出かけた先で1匹の小さな子猫・あんずちゃん(撮影時、生後推定2カ月)と出会い、家族に迎えることになりました。出会いは突然だったといいます。

飼い主さん:
「出かけた先で一緒にいた知人が、前日に竹やぶの中で3匹の子猫を見たそうです。気になって翌日にまた見に行くと、一番体が小さい1匹だけがまだそこにいたようで、『可哀想なので保護してきた』と言って子猫を連れてきたんです。それが、あんずでした」

引用元:@emiko_apricot

当時、飼い主さんの家にはすでに2匹の愛猫がいました。家には小猫用のケージがあったため、“新しいおうち”が見つかるまで飼い主さんが一時的に子猫を預かろうと、連れて帰ることに。

猫好きの友人数名に連絡を取ってみたものの、すでに猫を複数匹飼っている人ばかりだったため、みんな子猫を新たに受け入れることが難しかったそう。そんなときに、飼い主さんの気持ちが動いたといいます。

飼い主さん:
「我が家には2匹の猫がいるため、当初はもう1匹受け入れることは考えていませんでした。でも、子猫を一時的に預かる準備をしていたときに、友人が『お迎えしてみたら?』と言っていたことをふと思い出し、『そうだ、このままうちのコにしよう』と引き取ることを決意しました」

生まれて間もないと思っていたけれど…

引用元:@emiko_apricot

お迎え当時のあんずちゃんは体重が200g弱しかなく、手のひらに乗るほどの小ささでした。

そんなあんずちゃんを見て、飼い主さんは「生まれてそんなに経っていないな」と思ったそうですが、動物病院であんずちゃんを診てもらったときに驚いたといいます。

飼い主さん:
「先生から『歯がすでに生え揃っているので、生後2カ月くらいの可能性が高いでしょう』と言われて、びっくりしました。先住猫2匹も元保護猫で生後約2カ月で我が家に来ましたが、そのときは体重がもっとあったので、あんずのあまりの小ささに驚きました。

『これまでその小さな体でよく生き抜いてきたな』と感心し、大切に育てていこうとあらためて思ったことを覚えています」

引用元:@emiko_apricot

あんずちゃんと家族になり、久々に子猫の育児を経験している飼い主さん。お迎え当初は3時間おきにごはんをあげる必要があったため、仕事の合間に家に一時帰宅したり、近くに住んでいる娘さんにお世話をお願いしたりと、家族みんなであんずちゃんのお世話をしていました。

飼い主さんは忙しい日々を過ごしていたそうですが、「とても楽しかったです」と当時を振り返ります。

引用元:@emiko_apricot

飼い主さん:
「音をたてながら一生懸命にごはんを食べる姿は、笑ってしまうほど可愛かったです。体重が少しずつ増えてやれることも徐々に増えていき、顔つきも変わっていく様子を間近で見ながらお世話をするということは、“子育て”そのもので本当に楽しかったです。

その成長ぶりを残しておきたいという想いでInstagramに投稿し始めましたが、いい記録になっていると思います」

先住猫たちとも、良い関係を築いている最中

引用元:@emiko_apricot

あんずちゃんを迎えるにあたり、飼い主さんには心配事がありました。それは、2匹の先住猫のこと。

先住猫のぽんこちゃん(取材時5才)は臆病な性格で、見慣れない人や猫、環境変化が苦手なタイプ。もう1匹のうめこちゃん(取材時4才)は、かなりの甘えん坊さんなのだそう。

飼い主さんは「新たな子猫の存在で、2匹が不安定にならないか心配だった」といい、対面させる際は細心の注意を払っていたといいます。

飼い主さん:
「あんずはしばらくは玄関にケージを置いて隔離し、その後はリビングに移動してケージの中で隔離したりと、慣らすのに1カ月以上かけました。

最初は、わざわざ『シャー』をしに玄関に行っていた先住猫たちですが、徐々にあんずの存在に慣れていき、1カ月が経った頃には、先住猫たちがあんずへ“朝の挨拶”をするための順番待ちをしていました。

そんな3匹の姿は本当に微笑ましいものでした」

引用元:@emiko_apricot

ぽんこちゃんは距離を置いてあんずちゃんのことを見守り、うめこちゃんは常にあんずちゃんと一緒にいて遊んでいたりと、先住猫たちはそれぞれあんずちゃんへの接し方が違うのだとか。

飼い主さんは、「その関わり方を見るのが毎日の楽しみになっています」と話しています。

あんずちゃんと家族になり、今思うことは

引用元:@emiko_apricot

現在、推定生後5カ月(取材時)のあんずちゃんは、ヤンチャなコに成長中。走るのが速くてあっちこっちに出没するといい、飼い主さんはいつもびっくりさせられているのだとか。

また、「ON、OFFの切り替えが上手なコ」でもあるそうで、楽しくおもちゃ遊びをしていたかと思いきや、眠くなると自分で寝床に入って静かになるのだそう。

飼い主さんは、そんなあんずちゃんのことが可愛くて仕方がないそうです。

引用元:@emiko_apricot

あんずちゃんの成長を見守りながら、楽しくて充実した日々を過ごしている飼い主さん。あんずちゃんとの出会いを振り返りどのようなことを思うのか、今の気持ちを聞きました。

飼い主さん:
「最初はもう1匹受け入れることへの不安がありましたが、今は出会いに感謝し『我が家に来てくれてありがとう』という気持ちでいっぱいです。

あんずの成長が見られることがとても楽しく、生活の張りにもなっています。先住猫のぽんとうめと仲良く、怪我や病気をせずにすくすくと大きくなってくれたらいいなと思っています」

写真提供・取材協力/@emiko_apricotさん/Instagram
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ

© 株式会社ベネッセコーポレーション