バフェット氏「目を見張る」業績終わった、長期的に株主貢献へ

Jonathan Stempel

[24日 ロイター] - 米投資会社バークシャー・ハザウェイを率いる著名投資家ウォーレン・バフェット氏は24日、毎年恒例の株主への書簡を公表し、今後「目を見張るような」業績を上げることはできないが、長期的に株主に貢献していくと表明した。

また、昨年11月に99歳で亡くなった右腕のチャーリー・マンガー副会長の死を悼んだ。

バークシャーの時価総額は9000億ドル以上。バフェット氏は同社が前例のない金融危機にも耐えられる要塞になったとし、「バークシャーは長く存続するよう構築されている」と述べた。

ただ、今後の株価については投資家の期待を抑制し、業績は平均的な米国企業を「若干上回る」程度だろうと指摘。規模が巨大になったため「目を見張るようなパフォーマンスを達成する可能性はない」と述べた。

「米国には本当の意味でバークシャーに目立った変化をもたらせる企業がほんの一握りしか残されておらず、そうした企業は当社や他の企業によって際限なく選び抜かれてきた」としている。

同時に発表したバークシャーの2023年通期決算は営業利益が過去最高の374億ドル、純利益が過去最高の962億ドルだった。

バークシャーの株価はバフェット氏が1965年に経営を引き継いで以降、438万4748%(複利ベースで年19.8%)上昇。

これに対し、S&P総合500種指数は3万1223%(同10.2%)の上昇にとどまっている。

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