国公立大2次試験始まる 鹿児島大、鹿屋体大で計3044人が受験

問題や解答用紙が配られ、試験開始を待つ受験生=25日午前8時50分ごろ、鹿児島市の鹿児島大学

 国公立大学2次試験の前期日程が25日、全国各地で始まった。鹿児島大(鹿児島市)では、全9学部で学力検査があり、鹿屋体育大(鹿屋市)ではプレゼンテーションなどがあった。両大学で計3044人が受験。新型コロナウイルス感染症は5類に移行したが、マスク姿の受験生が少なくなかった。

 鹿大は募集1201人に対し、2834人が受験。欠席は356人で、受験倍率は2.4倍だった。鹿児島市の郡元キャンパスでは午後4時半過ぎ、試験を終えた受験生が解放感に浸り、友人らと談笑する姿が目立った。

 法文学部に挑んだ大分雄城台高(大分市)3年の男子生徒は「英語が難しかったが、全力を出し切れた」と満足げ。理学部を受けた鹿児島高校3年の女子生徒は「後期もあるので気は抜けないが、一段落」とほっとした様子だった。

 鹿屋体大は体育学部の募集85人に対して210人が受験。欠席は9人で、受験倍率は2.5倍だった。

 26日は、鹿大の教育学部で面接や実技、医学部医学科と歯学部で面接を実施。鹿屋体大では実技がある。合格発表は鹿大が3月7日、鹿屋体大は同6日。どちらも追試験はない。鹿大は12日に後期試験がある。

 文部科学省によると、25日に試験を実施したのは164大学575学部で、19万9539人が受験した。欠席率は昨年と同じ7.5%で、国立7.0%、公立9.2%だった。

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