【ベトナム】ハノイ超高層ビル、運輸省に検討要請[建設]

ベトナムの首都ハノイ市人民委員会はこのほど、ドンアイン郡のスマートシティー開発で108階建て金融タワーの建設計画の推進に向けて運輸省に協力を要請する文書を送付した。高さは639メートルとなる予定で、実現すれば国内最高峰となるが、航空機の飛行に影響を及ぼすとの懸念が指摘されている。ダウトゥ電子版が報じた。

市は、事業主の北部ハノイスマートシティー開発投資社(NHSC)が提案した金融タワーの建設は承認済みの計画に合致しており、国際クラスの複合施設として設計する方針は、ハノイの先進都市としてのイメージを世界に広めることに貢献するとして支持を表明した。NHSCは住友商事と地場複合企業BRGグループが設立した合弁会社だ。

市は運輸省に対し、ベトナム民間航空局(CAAV)とベトナム航空交通管理総公社(VATM)にベトナム人民軍総参謀部作戦局と連携して金融タワーの高さについて検討、評価させるよう要請した。

NHSCはこれまでに、人民軍側から飛行活動などに影響ないとの回答を得ている。一方でCAAVは、民間航空機の飛行に影響を及ぼす可能性があるとして、建設計画を続行する場合は関連機関と共同で詳細な影響評価を実施するよう求めているという。

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