ロ軍が5月にも新たな攻撃計画、ウ軍死者3.1万人に=ゼレンスキー氏

Olena Harmash Dan Peleschuk

[キーウ 25日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシア軍が5月下旬か夏に新たな攻撃を仕掛ける準備を進めているが、ウクライナには独自の明確な戦場計画があると述べた。

ロシアがウクライナに侵攻して24日で丸2年となった。

ゼレンスキー氏は記者会見で、ウクライナと西側の同盟国が結束を保つことが重要だと述べ、今後数カ月について困難な状況が続くと予想。ウクライナの勝利は西側の継続的な支援にかかっていると改めて強調した。

ウクライナはロシアの攻撃に備えるとし、計画を準備し実施すると表明した。具体的な詳細は計画を損なうことから明らかにしないとした。

また、ロシアの侵攻以降、3万1000人のウクライナ兵が死亡したと述べ、1年余ぶりに戦死者数を公表した。

「この戦争で3万1000人の兵士が死亡した。30万人でも15万人でもない。プーチン(ロシア大統領)はうそをついている。ただ、それでもわれわれにとっては大きな犠牲だ」と述べた。

負傷者数については、ロシアの計画を支援することになるとして明言を避けた。ロシア外務省はウクライナが公表した死者数について事実ではないと否定した。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は昨年8月、米政府当局者の発言として、ウクライナ側の死者数は7万人に近いと報じた。ロシア側死者は12万人と伝えた。

これらの死者数は独自に検証できていない。

© ロイター