【早出し】寒さ気にせず雪掘りまくれ 大蔵で「地面出し競争」

寒さをものともせず軽装で雪を掘り進める参加者=大蔵村・肘折生涯学習センターグラウンド

 雪を掘り起こして地面を出すまでのタイムを競う「地面出し競争World Cup in肘折」が25日、大蔵村の肘折生涯学習センターグラウンドで開かれた。会場の積雪深は大会史上最も浅い102センチで、例年の3分の1ほど。国内外から41チーム、214人が激戦を繰り広げ、新潟県津南町から参加した「遊友会(ゆうゆうかい)」チームが1分7秒の大会新記録で優勝した。

 1チーム6人以内の団体戦で、地面の土を審判員に届ければゴールとなる。ソリ滑り大会の結果で掘る場所を決定。参加者はスコップ4丁とスノーダンプ2台で必死に雪を掘り進めた。

 優勝した「遊友会」チームの斉藤太一代表(49)=新潟県津南町=は「前年度優勝チームが隣だったので、対抗意識を持っていた。柔らかい雪で掘り出しやすく、仲間と戦いを楽しめた」と語った。

 イベントは、旧肘折小中学校の名物競技を村の総合型地域スポーツクラブ「Oh(おお)! 蔵SPORT(スポーツ)」が受け継ぎ、15回目。

必死で雪を掘り進める参加者=大蔵村・肘折生涯学習センターグラウンド

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