トランプ陣営、バイデン氏との本選対決に注力 ヘイリー氏地元の勝利で

Nathan Layne Alexandra Ulmer Gram Slattery

[コロンビア(米サウスカロライナ州) 25日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けた共和党の候補指名争いでトランプ前大統領が対抗馬であるヘイリー元国連大使の地元を制したことを受け、トランプ氏の陣営は選挙戦の焦点をヘイリー氏から、再選を目指すバイデン大統領との対決に移す計画だ。陣営のアドバイザーらが明らかにした。

トランプ氏は24日に行われたサウスカロライナ州の予備選で、同州知事を務めたヘイリー氏に勝利。予備選5連勝で指名獲得にさらに近づいた。ヘイリー氏は選挙戦を継続する意向だが、トランプ氏を打ち負かす明確な道は残されていない。

トランプ氏のアドバイザーは、ヘイリー氏の選挙戦を重要視しない姿勢を表明した。ヘイリー氏に対し激しい批判を展開してきたここ数週間の選挙戦方針を転換させる。

ヘイリー氏の選挙陣営は25日、地元での敗北後も100万ドルの資金を集めたと発表した。一方、 富豪チャールズ・コーク氏率いる保守系政治団体「繁栄のための米国民(AFP)アクション」は同日、ヘイリー氏への支援を打ち切ると明らかにした。

ロイターが入手した資料によると、同団体のアドバイザーは、今後の予備選での挑戦を考えると、いかなる団体もヘイリー氏勝利の可能性を高めるような変化をもたらすことはできないと説明した。

ヘイリー氏は26日に中西部ミシガン州を訪問予定。同州では27日に予備選が実施される。

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