ワイヴァンズ、今季最多6連敗 福島に79-90・バスケ男子B2

〈山形-福島〉第1クオーター、シュートを放つ山形の岡島和真=山形市総合スポーツセンター

 バスケットボール男子・Bリーグ2部は第23節第3日の25日、各地で3試合を行った。東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは山形市総合スポーツセンターで福島と対戦し、79-90で敗れた。今季最多の6連敗となり、通算成績は20勝23敗、順位は4位のまま。

 山形はルーズベルト・アダムス、ジェームズ・ベル、村上慎也、阿部龍星(山形南高出)、ティモシー・ホリフィールドが先発。第1クオーター(Q)に25-23と先行したが、第2Qは福島のラポラス・アイバナーカスに10得点を奪われるなどし、前半を44-45で折り返した。後半は第4Qに相手のグレゴリー・エチェニケらに得点を重ねられ逃げ切られた。

 ホリフィールドが22得点11リバウンド、ベルが20得点、アダムスと阿部が各10得点だった。

 次節は3月2、3の両日、埼玉県越谷市立総合体育館で越谷と対戦する。

 【評】山形は終盤で粘れなかった。守りのずれで生まれた空間にボールを供給され、インサイドから失点を重ねた。持ち味の3点シュートの成功率が29.4%と停滞したのも響いた。

次戦勝ち、流れに乗りたい

 石川裕一ヘッドコーチの話 ホームで連敗を止めたかった。非常に悔しい。下を向きたくなるが次へ切り替えていく。(プレーオフ進出への)目標は30勝。次の越谷戦に勝ち、流れに乗りたい。

終盤に失速、挽回できず

 【マッチアップ】第4クオーター(Q)残り3分を切った場面。5点を追う山形は守備リバウンドを福島のグレゴリー・エチェニケに奪われた。ここから失点し勢いが消えた。直後にはドリブルのミスからボールを失い、わずか数秒でレイアップシュートを決められた。守備から流れをつくっていただけに、石川裕一ヘッドコーチは「悔しい」と語った。

 序盤からボールへの執着を見せた。前半は相手の攻撃リバウンド成功を第1Qの2本のみに抑えた。司令塔の岡島和真は「(空中のボールを)弾いてみんなでリバウンドを取りにいこうと話していた」と明かした。スチールからの得点もあり、ボール奪取への共通認識が好循環を生んだ。

 だが第4Q終盤の失速は、挽回できなかった。3点シュートで反撃を試みたが、残り3分で7本を放ち決めたのは1本のみ。主将の鈴木大(日大山形高出)は「シュートが入らずに、さらに守備で引きずった」と話した。

 6連敗は今季最多。次はアウェーで2位越谷との戦いに臨む。岡島は「試合の内容が良くても悪くても、勝たないといけない」と強調した。自分たちに言い聞かせるように声のトーンを強めた。

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