SPDR・S&P500、資産総額5000億ドル突破 ETFで初

Suzanne McGee

[23日 ロイター] - 株価指数のS&P総合500種に連動する上場投資信託(ETF)である「SPDR・S&P500」の資産総額が22日、ETFとして初めて5000億ドルを超えた。同ETFを設定したステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが明らかにした。半導体大手エヌビディア株の急騰が資産総額を押し上げた。

同ETFは直近の資産総額が約5020億ドルとなっている。

エヌビディア株はS&P総合500種に占める比重が大きく、同社株の大幅な上昇が同指数の動きに大きく影響した。

エヌビディア株は年初来で約60%上昇。好決算が買い手掛かりとなり、過去1週間だけでも8.9%値上がりした。

ベタファイのストラテジスト、トッド・ローゼンブルース氏はSPDR・S&P500の資産総額急増について「エヌビディア株が急伸した結果であり、同ETFの需要が改めて強まったわけではない」と解説した。

エヌビディアの時価総額は23日、一時2兆ドルに達した。生成人工知能(AI)用半導体の根強い需要が同社株を下支えしている。

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