開幕から大声援で鼓舞 モンテサポーター「今年は本気度が違う」・サッカーJ2

アウェーで行われたモンテディオ山形の今季開幕戦に駆け付け大きな声援を送った約2千人のサポーター=千葉市・フクダ電子アリーナ

 サッカーJ2・モンテディオ山形は25日、千葉市のフクダ電子アリーナでリーグ開幕戦に臨み、3-2で勝利を手にした。序盤に先制点を与えながら逆転する展開に、本県などから駆け付けた約2千人のサポーターは盛り上がり、県内でも歓声が上がった。クラブが掲げる「J2優勝」の目標達成へ、サポーターは新たなシーズンも大声援で選手を後押しする意気込みを高めた。

 山形は、昨季まで2年連続でプレーオフに進出したが、J1昇格を逃した。今季に目指すのはプレーオフ経由ではなく、リーグ順位で頂点に立ってJ1切符をつかむこと。重要な初戦を前に東京都に住む自営業高橋律樹さん(25)は「今年はクラブの本気度が違う」と強い期待を口にし、スタジアムに入った。

 冷たい雨に負けず、サポーターからは熱い応援が送られた。劣勢時は声量を上げて鼓舞し、選手たちは奮闘で応えた。山形市から訪れた会社員加藤匠悟さん(33)は「絶対逆転すると信じていた。続くアウェー2試合も勝利して、山形に帰ってきてほしい」と話し、3月16日のホーム開幕戦での応援を待ちわびた。

県内3市ではPV

 山形、新庄、上山の3市で行われたパブリックビューイング(PV)にも多くのサポーターが集まった。上山市の上山城でのPVは元モンテディオ山形選手で同市在住の高橋成樹さん(25)が中心になり企画し、約80人が画面越しに声を届けた。

 後半9分と同15分にFW高橋潤哉選手の連続ゴールが決まると大きな拍手。千葉に2点目を奪われた試合終了間際のシーンでは勝利を祈り手を合わせる姿も。逆転勝ちのシーズンスタートに寒河江市清助新田の会社員大滝海人さん(24)は「新戦力に期待していた。MF坂本亘基選手が早速、得点してくれてうれしい」と声を弾ませていた。

モンテディオ山形の得点が決まり喜ぶサポーター=上山市・上山城

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