病めるときも健やかなるときも……夫婦であれば、具合の悪いときにこそ一番寄り添ってもらいたいはずですよね。しかし中には、自分最優先で相手を思い遣ることもできない人もいるようです。これは筆者の友人・Wから聞いたエピソードです。
病は気から
私の夫は悲しいことに超モラハラ気質です。
モラハラ気質に加えて短気なこともあり、急に怒鳴ったりふてくされて文句を言ったり……。
私がガンになり、抗がん剤の副作用で体調が優れなかったときも「病は気から!」と訳の分からないことを言い出し、労わってくれることはありませんでした。
救世主は子ども達
私には中学生の娘と小学生の息子がいます。
私が病気になってからというもの、本当に良く助けてくれました。
慣れない家事を手伝ってくれたり、買い物の重たい袋を持ってくれたり……子ども達に助けられて、何とか生活をしていました。
そんな状況でも夫は何もせず。ただ文句ばかりを言う最低男だったのです。
病人気取り
ある日、体調が優れなかった私はベッドで休んでいました。
気遣ってくれた子ども達が、一生懸命夕飯のカレーを作ってくれていました。
そこに夫が帰宅。
せっかく子ども達が作ってくれたカレーを見て「俺は昼もカレーを食ったんだ!」などと文句をつけ始めたのです。
そして休んでいる私のベッドまで来てこう言い出しました。
「いつまで病人気取りなんだ! 飯ぐらい作れるだろ!」
子ども達の怒り
私は腹が立ったものの、体調の悪さが勝って何も言えませんでした。
しかしこの夫の発言に怒りを爆発させたのは、2人の子ども達……。
「パパ、いい加減にしなよ! 病気になったのはママのせいじゃないでしょ!」
「パパだって大人なんだから自分で自分の事ぐらいしなよ。いつも僕たちにそう言ってるくせに!」
それでも謝ろうとしない夫に腹を立てた娘は、私の実家に連絡。
事のいきさつを説明すると、両親が私と子どもを迎えに来ると言ってくれました。
話し合い
私と子ども達は私の実家へ行くことになり、夫とは別居することになりました。
その後、両家で話し合いが行われました。
くわしい事情を知った私の両親は激怒!
「慰謝料を請求して別れさせる!」と一歩も引かない様子でした。
義両親は平謝りし、慰謝料と養育費を払うことを約束してくれ、無事に離婚が成立しました。
モラハラ夫のその後
孫と会えなくなった義両親は、怒り心頭でした。
原因は自分たちの息子とわかりきっていたため、実家に寄せ付けなくなり、夫は一人ぼっちになってしまったそうです。
話し合いの最中も「自分は悪くない」という顔をしていた夫……きっと今でも自分の置かれている状況に文句ばかり言っているのでしょうね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K