「イマドキな職場大賞」 野田建設、木村情報技術を表彰

イマドキな職場大賞を受賞し、坂井英隆市長(左)から賞状を受け取り記念撮影する野田建設と木村情報技術の代表者=佐賀市役所

 佐賀市は、男性育休取得や多様な人材の活躍を実現している市内の事業所を表彰し、その工夫を地域で共有する取り組みを始めた。「イマドキな職場大賞」と名付け、1回目の大賞に、従業員300人未満の中小規模事業所の部では野田建設、同300人以上の大規模事業所の部では木村情報技術を選んだ。

 市は昨秋、242の男女共同参画推進協賛事業所に、選定のエントリーを兼ねた意識調査を実施した。回答があった84事業所の中から、改正育児休業法施行後の対応状況や多様な人材の活躍推進などの観点で選んだ19事業所にヒアリングを行うなどして選考した。

 中小事業所の大賞に選ばれた野田建設(本社・大和町川上)は、デジタルツールの活用や父親の育児参画に取り組み、21~23年と3年連続で男性育休の実績があることや、外国人労働者を家族のように受け入れていることなどが評価された。

 大規模事業所の大賞に選ばれたIT企業の木村情報技術(佐賀本社・卸本町)は男性育休取得率が77%、有給休暇取得率が80%超。社長が社員の多様な提案を受け入れる度量があり「従業員の心理的安全性が高いことがうかがえること」などが評価された。

 表彰式が20日、佐賀市役所であり、坂井英隆市長が「誰もが働きやすい職場づくりが、当たり前のことだが、これがとっても大事」とし、「こうした取り組みが波及したら良いなあと思う」と表彰制度を設けた意義を話した。

 2社の取り組みは、市の広報誌にまとめ、市内の事業所に配布する。(川﨑久美子)

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