長崎市都市景観賞に4件 大きな建物部門に晧台寺、屋外広告物部門に前田冷菓

 長崎の歴史や文化、自然などの特色を生かし、まちに調和した建築物や景観をたたえる「長崎市都市景観賞」に、大きな建物部門の「晧台(こうたい)寺 伽藍(がらん)再建」(寺町)や屋外広告物部門の「前田冷菓ちりんちりんアイス」(田中町)など4件が選ばれた。
 晧台寺は1608年に創建され昨年、伽藍建築のシルエットを維持して再建された。歴史的景観を維持し新時代をつくっている姿が評価された。

大きな建物部門で「長崎市都市景観賞」に選ばれた「晧台寺 伽藍再建」(同市提供)

 前田冷菓の広告物は長崎の夏の風物詩として親しまれてきたアイスのモニュメント。店頭でのグッズ販売や体験コーナーなどのアイデアも評価された。
 

屋外広告物部門に選ばれた「前田冷菓ちりんちりんアイス」(同市提供)

 景観賞はほかに▽小さな建物部門=「青い鳥こども園」(女の都4丁目)▽歴史のある部門=「光永寺山門」(桶屋町)が受賞。
 同賞に次ぐ奨励賞には▽大きな建物部門=「クレインハーバー長崎ビル」(出島町)▽歴史のある部門=「吉田屋」(西山本町)▽フリー部門=「長塀のある町並み」(炉粕町)-の3件が選ばれた。
 表彰は1987年に始まり23回目。同市や長崎商工会議所などでつくる表彰実行委が2年に1度実施。今年は133件の応募があった。表彰式は20日、同商工会議所で開かれた。

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