中国アント、CS中国合弁の売却入札でシタデルより優位=BBG

[25日 ロイター] - 中国のフィンテック大手アント・グループが、クレディ・スイスの中国合弁証券会社の売却入札で著名投資家ケン・グリフィン氏が率いるシタデル・セキュリティーズより優位に立ったと、ブルームバーグ・ニュースが25日に報じた。

ただ、買収が実現するかは不透明だという。中国政府は合弁会社の売却先について外国企業が望ましいと考えており、アントの買収案を厳密に審査する見通しだという。

クレディ・スイスを昨年買収したスイスの金融大手UBSは中国合弁の売却にあたり、シタデルの約15億─20億元(2億0847万─2億7786万ドル)の買収案か、アントのより高い価格の案の間で難しい選択を迫られることになる。

UBSはクレディ・スイス買収の結果、中国で過半数株を持つ証券会社が2社になったが、同国では1社しか認められていない。

合弁会社の瑞信方正証券は、クレディ・スイスが51%、中国の方正証券が49%保有していた。

方正証券はクレディ・スイスが合弁会社を11億4000万ドルで完全子会社化することに同意していた。その後にUBSがクレディ・スイスの買収を発表したが、この件で中国規制当局の承認はまだ下りていない。

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