2人目が欲しい…夫婦で話し合っておきたいわが家にぴったりな“きょうだいの年齢差”とは?【専門家】

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なんとなく2人目は欲しいけれど、大変かな…とか、まだ先かな…などと思っているみなさん!将来のことを考えると、早いうちから夫婦でビジョンを共有しておくことが大事。きょうだいの理想とする年齢差は、ママ・パパの年齢や働き方、ライフプランによって変わってくるので、夫婦でしっかり話し合っておくのがよさそうです。きょうだいの年齢差ごとの特徴&お世話のポイントについて、保健センターなどで乳児健診や育児相談、新生児訪問を行い、産院では分娩介助や産後のケアに携わっている、平田かおり先生に聞きました。

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きょうだいの年齢差が「2才差」は、バランスのいい年齢差!

きょうだいが一緒に遊びやすく、教育費は3才差ほど出費の波が大きくならない、という点ではバランスのいい年齢差です。親が1人目を育てた記憶が新しいので育児のリズムがつきやすい、きょうだいで一緒の遊びがしやすいという点がいいところ。
少し気をつけたほうがいいことは、1人目の赤ちゃん返りが激しくなる可能性があり、2人目誕生が1人目のイヤイヤ期やトイレトレーニングと重なると、ママやパパはちょっと大変になるかもしれません。
もし、1人目が赤ちゃん返りをしたら、1人目優先でスキンシップをしましょう。寝かしつけに苦戦することもあるかもしれませんが、そんなときは日中の十分なスキンシップで、1人目の気持ちを落ち着かせてあげるといいでしょう。

きょうだいの年齢差が「3才差」は、だいぶお世話がラクに!

個人差はありますが、1人目がお兄ちゃんやお姉ちゃんの自覚を持てるようになるころに2人目が生まれ、体力や知力の差から“きょうだい”の意識がはっきりしやすい年齢差です。1人目が2人目のお世話を手伝ってくれたり、1人目がある程度自分のことを自分でできるようになるため、お世話がラクになります。ただ、1人目は活動的でたくさん遊びたい時期だけど、2人目はまだ赤ちゃんなので一緒に遊びにくい、という側面も。ママやパパが積極的に1人目の遊び相手になるといいでしょう。

きょうだい一緒におふろに入れるときは、1人目のおふろ遊びに合わせると、2人目が長湯になりがちに。のぼせないように気をつけてあげて。食事は1人目に声をかけながら楽しく食べると、スムーズです。

きょうだいの年齢差が「4才差」になると、1人目が強力な助っ人に!

1人目の生活習慣面での自立が進み、親の育児の負担は、比較的少なくなります。子ども一人一人に余裕をもってかかわりやすくなるのもいいところ。さらに1人目が幼稚園、保育園に通うようになると、2人目の子育てに集中しやすくなります。ただ、通園や習い事などで1人目の行動範囲が広がるので、きょうだいの生活リズムがうまく合わせにくい、ということも出てきます。また親のトータルでの子育て期間は、長くなります。

一般的に、1人目の赤ちゃん返りは激しくなりにくく、1人目が2人目のお世話を手伝ってくれることもあるでしょう。1人目が2人目に離乳食を食べさせる、お手伝いをしてくれることもあるかもしれません。心強い一方で、誤えん事故を防ぐため、大人が見ていないところで食べさせないように注意が必要です。また、1人目のおもちゃはパーツが小さいこともあるので、2人目が誤飲しないように気をつけて。お出かけスポットは1人目に合わせがちになりますが、2人目を連れ回しすぎないように計画するといいでしょう。

監修/平田かおり先生 撮影/成田由香利、矢部ひとみ

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きょうだいの年齢差による特徴やお世話のポイントを紹介しましたが、自分たちにぴったりの年齢差はイメージできましたか。この記事をママだけでなく夫婦で読んで、夫婦で将来のファミリープランを話し合うきっかけにしてください。

参考/『後期のひよこクラブ』2024年春号 「“夫婦で話し合っておくべき”ファミリー計画とお金の準備」

●記事の内容は2024年2月の情報で、現在と異なる場合があります。

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