鹿児島県鹿屋市の霧島ケ丘公園で育てていたチューリップの球根30個余りが盗まれる被害に遭ったことが26日、分かった。手で掘り出されたとみられ、注意を呼びかける看板を置く予定。関係者は「寂しい思いだが、残りの花はきれいに咲かせたい」と前を向く。
園によると、25日午後1時半ごろにスタッフが気付いて発覚した。正午までに被害はなく、約1時間半の間に盗まれたとみられる。園の玄関口付近にある複数の花壇が被害に遭い、ペットの誤進入を防ぐロープを乗り越えて盗まれた場所もあった。
チューリップは赤色や黄色の5万球が植えられ、3月中旬にも見頃となる見通し。同月下旬には関連イベントの計画もある。主任技師の男性(40)は「寒い時季にみんなで植えただけに、残念な気持ちが大きい。それでも多くの人に喜ばれる花畑を目指し、心を込めて育てたい」と話した。