源平合戦に天下人 小学生が講談に挑戦 プロに仕込まれた技「今までで一番の出来」

壇上で講談を披露する子ども(城陽市寺田・文化パルク城陽)

 プロの講談師に講談を教わった子どもたちの発表会が24日、京都府城陽市寺田の文化パルク城陽であった。登壇した8人は身ぶり手ぶりを交えながら演じ切り、会場の観客約50人を笑わせた。

 子どもたちに文化や芸術に親しんでもらう狙いで、城陽市民余暇活動センターが文化庁や京都府の助成事業を活用し、1月中旬から5回の講座を開いた。城陽市や京都市などの小学1~5年が受講し、講談師の旭堂南龍さん(43)から話し方やしぐさといった講談の基礎を学んだ。

 発表会で子どもたちは一人ずつ和装姿で壇に上がり、源平合戦で活躍した那須与一が登場する「扇の的」や、豊臣秀吉と公家のおかしみのあるやりとりを描いた「関白漂流」などの演目を披露した。

 扇子で弓矢を表現したり、床をたたいてノックの音を響かせたりと、さまざまな技にも挑戦。時折、独特の言い回しや長尺のせりふに苦戦しながらも、観客から大きな拍手を受けていた。

 深谷小4年の児童(10)=城陽市寺田=は「声のボリュームなどに気をつけて練習してきた。今までで一番良くできた」と笑顔で話した。

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