春近づき伸びのびと 宇都宮でアスパラガスの収穫最盛期 根元まで柔らかく甘み強い春芽

収穫の最盛期を迎えたアスパラガスの春芽=26日午前11時40分、宇都宮市東岡本町

 栃木県内のアスパラガス生産農家で、「春芽」の収穫が最盛期を迎えている。

 冬場に蓄えた養分でゆっくり育つ春芽は、根元まで柔らかく甘みが強いのが特徴。宇都宮市東岡本町、大久保友康(おおくぼともやす)さん(39)方では約3アールの温室で有機肥料にこだわって栽培。太いものは1本100グラムを超える。糖度も評判で、県内の有名レストランなどからも問い合わせがあるという。首都圏中心に県内外へ出荷している。

 十分な日差しが届いた26日は、室温が30度近くなる中、長さ28~30センチに育った芽を選びながらはさみで1本ずつ丁寧に切り取っていった。作業は4月中旬まで続く。大久保さんは「食べ応えも甘みも楽しめる春芽を、ぜひこの時期に味わってほしい」と話していた。

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