クジラ処理で住民監査請求、大阪 不当利得の返還指示を市に要求

2023年1月、作業船に載せられたマッコウクジラの「淀ちゃん」。翌日海中に沈めるため運ばれた=大阪市此花区

 昨年1月に大阪湾で死んだクジラの処理費用を巡り、業者との契約金約8千万円は不当に高額だとして、大阪市の市民団体は26日、不当利得の返還を業者に指示するよう求め、大阪市に住民監査請求した。市が当初見積額3700万円のほぼ2倍で契約したと批判。「契約額に何ら根拠がなく、支払う義務はない」と主張している。

 市は元市職員が勤める市内の海運業者に死骸処理を依頼し、昨年3月に8019万円で契約。今月に入り、金額を疑問視した市入札等監視委員会の指示を受け、契約手続きが適切だったかどうか調査を始めた。

 このクジラは昨年1月に淀川河口付近で見つかり、「淀ちゃん」と呼ばれ注目を集めた。

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