【2024年F1新車情報:ステーク】サスペンション変更で空力は一新。細かなこだわりで効率化を図るC44

 バーレーン・インターナショナル・サーキットで2024年シーズンのF1プレシーズンテストが始まった。1月下旬より各チームによる新車発表が行われたが、カラーリングの公開のみにとどまったチームもあり、このテストでようやく全チームの新型マシンの実車を目にすることになる。今回は、ステークF1チーム(キック・ザウバー)の2024年型マシン『C44』を特集する。

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C44のノーズ

 ノーズは昨年同様、フロントウイングのメインフラップまで伸びたロングノーズを採用。ただし、フロントウイングのフラップの形状は4枚とも新しくなっている。

C44のフロントサスペンション

 フロントサスペンションがプッシュロッドからプルロッドに変更された。この変更により、空力は一新され、プレシーズンテストでは基本的なデータ取りを精力的に行っていた。

フロントウイングのフラップ

 フロントウイングのアッパーフラップと翼端板が接続する部分の造形が3D曲線を描いたユニークなデザインになっている。これはフロントタイヤの外側で発生する乱流を吹き飛ばす『アウトウォッシュ』と行うためだと思われる。

C44のサイドポンツーンとフロア

 サイドポンツーン下のアンダーカットが、内側へだけでなく、上方向にもえぐれているのがわかる。ここに溝のように形状を作ることで、サイドポンツーン下を流れる空気の速度を上げようとしているようだ。

C44の後部

 排熱用のルーバーがエンジンカウルの左右に1セットずつ設けられている。今年のバーレーンのプレシーズンテストは比較的涼しかったため、ルーバーはほとんど必要なく、2日目以降は完全に閉じられていた。

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