「二・二六事件」から88年…現場の湯河原・光風荘で特別展示 現在は資料館に

事件後に焼かれたが、再建されて現在は資料館として当時の状況を伝えている「光風荘」=26日、湯河原町宮上

 昭和前期、陸軍青年将校らがクーデターを謀った二・二六事件から88年となる26日、東京以外の唯一の事件現場として知られ、現在は資料館となっている「光風荘」(湯河原町宮上)で事件当日に合わせた特別展示が行われた。

 光風荘は老舗旅館「伊藤屋」の元別館。1936年2月26日早朝、河野壽大尉ら8人が家族らと静養していた牧野伸顕伯爵を襲撃した。牧野一家は地元消防団らの活躍で難を逃れたものの、護衛の警察官らが死傷した。建物は事件で放火され焼失したが、翌37年に再建され、2003年に資料館として開館した。

© 株式会社神奈川新聞社