能登半島と島根半島の共通点…狭い道路と原発 島根・丸山知事が視察「半島部における対応が混乱度を増すことに対応しなければならない」

先月の能登半島地震を受けて、島根県の丸山知事が26日、島根半島の沿岸部を視察しました。
能登半島と地形的に共通点のある島根半島、課題は道路が寸断された場合の住民避難です。

能登半島地震では土砂崩れや路面陥没で道路が寸断され、復興の足かせになったばかりでなく、北陸電力志賀原発周辺でも孤立集落が発生し、原発事故が起きていたら避難出来なかった可能性があるのではと指摘されています。

島根・丸山達也知事と担当者
「日御碕と宇龍で600人くらいの住民がいる。大型ヘリ降りるとなれば、まず救助部隊を運ぶこと、そして空路で避難させないといけない住民を避難させること」

26日の視察は、能登半島地震で交通路の寸断が問題になったことから、空路や海路での支援の可能性について改めて確認しようと急きょ行われました。

島根半島でも宍道断層による直下型地震があり得るほか、松江市には島根原発もあって能登半島とは共通点があると言われています。

今回知事は松江市から出雲市にかけての沿岸部で、およそ20か所を見て回り、従来想定していた小型ヘリでなく中大型ヘリを運用出来るかなどを確認しました。

島根県 丸山達也知事
「半島部における対応が混乱度を増すことに対応しなければならない。自然災害への対応能力を上げることで対応していく」

視察を終えた知事は、思ったよりも中大型ヘリを離発着出来る場所があったとする一方、どこでも可能なわけでなく、いろいろな方法と組み合わせたいとしました。

そして今後、ヘリを運用する自衛隊と詳細な現地確認を行うなど、地震発生に備えて出来ることをまずは進めたいと答えました。

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