あなたは賛成?「同窓会は交際相手との出会いの場」として岡山県『同窓会開催費』半額補助 岡山県議会で審議へ 

いま岡山県が打ち出した「新たな少子化対策」が、全国的に大きな注目を集めているんです。『同窓会』を「交際相手との出会いの場」として捉え、県が今後、開催費の半額を補助するという驚きの政策です。

新年度 岡山県の目玉事業「同窓会等開催支援事業」とは?

(伊原木隆太 岡山県知事)
「同窓会などの開催経費を支援することにより、出会いや結婚への支援を強化してまいります」

新年度の目玉事業として伊原木知事が発表した「同窓会等開催支援事業」です。

岡山県内で同窓会を開催した場合、費用を県が補助するこちらの政策。新たな結婚支援策として新年度の当初予算案に1000万円を計上しました。

現在、岡山県では【画像①】のように、奈義・勝央・久米南・早島が同窓会の補助を行っています。

県ではこれら4町に同窓会の開催を申請した人々に対し、少なくとも経費の半分を補助するとしていて今後、ほかの自治体にも制度の導入を呼びかけるとしています。(【画像②】同窓会補助の仕組み)

伊原木知事「子どもを増やすときに同窓会ってすごくいい」

対象年齢は、想定中学・高校の卒業から30歳前後までとしていて、晩婚化・未婚化が進むなか、同窓会を若い世代の出会いの場として生かしたいといいます。

(伊原木隆太 岡山県知事)
「子どもを増やすという時に、同窓会ってすごくいいと思うんです。他の国よりも本気で少子化対策・出生率の問題に取り組まなければ本当に大変なことになる。ぜひ私とすれば、同窓会はいろいろ増やしたい。奨励したい」

「同窓会を出会いの場として支援したい」という伊原木知事。新年度予算案には、合わせて199億円に上る少子化対策の関連予算を盛り込んでいます。

このほかの主な事業では、男性の育休取得支援に約1億円。岡山県が運営する結婚支援サイト「おかやま縁むすびネット」の利便性向上に約1億2千万円を計上し、1年間の登録無料キャンペーンを実施するなどとしています。

同窓会は「交際相手との出会いの場」なのか?

ー春川さん。同窓会を出会いの場として行政が支援するとはなかなか大胆な政策ですが。

(コメンテーター 春川正明さん)
「なかなか面白い、興味深い政策だと思いますけど、知事の意気込みの割にはちょっと『1000万円』という金額が。。。もうちょっとあってもいいのかな、という気もしますけどね」

(杉澤眞優キャスター)
「私も実際に、同窓会で出会って最近付き合い始めた、という友人が実際にいるので、確かに出会う機会にはなっているな、とは思うんですけれども、決してそういう目的で同窓会を行っている訳ではないので、難しいなと思いますけど、どうなんでしょうか」

(坂井亮太キャスター・解説)
東京の結婚相談所の調査によりますと、同窓会で【再会した同級生との恋愛について期待する】と回答したのは男性が63.6%、女性が41.8%。

そして【同窓会をきっかけに交際に発展した同級生がいる】と答えた人は5割近くに上りました。
(【画像③】「同窓会での再会は交際に発展する?」調査結果)

伊原木知事「同窓会で『もっと早めに結婚すれば良かった』という風に後悔する人を減らす」

伊原木知事は、最終的には「自身のライフスタイルを見直すきっかけにして欲しい」と話します。

(伊原木隆太 岡山県知事)
「私もそうでしたけど、同級生が結婚していくと、自分もちょっと結婚というのを『人生のオプション』として考えなきゃななと思うわけでありまして。『もっと早めに結婚すれば良かった』という風に後悔する人を減らす。ということで個人的にも幸せになってもらい、社会としても子どもを増やす」

(コメンテーター 春川正明さん)
「少子化対策に力を入れることは素晴らしいと思いますけど、その一方でやっぱり『結婚する』『しない』と『子供を持つ』『持たない』というのは、個人の価値観なのでいろんな選択肢があっていいと思うんです」

「あとやはり私ぐらいの世代の人たちが、特に男性ですけど、『結婚って大変だよ』って結構恥ずかしいことも含めて言うんですよね。もっともっとやっぱり特に男性が『結婚って楽しいよ』とか『子育てって楽しいよ』っていうと言うことも、私はすごく効果的だと思うんですけどね」

(坂井亮太キャスター・解説)
同窓会の補助事業を盛り込んだ岡山県の新年度当初予算案は、あす(27日)から再開する2月定例県議会で審議されます。

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