今の時代、夫の収入だけでやっていくのはなかなか大変ですよね。「少しでも働いて収入を得たい」「でも子どもがいるから、なかなか働けない……」と悩む子育て中の専業主婦も多いのではないでしょうか？ 世の中には、そんな切実な思いを利用する人もいるようです。今回は、甘い言葉に惹かれて痛い目に遭ってしまった友人のエピソードをお届けします！
ママ友に【せどり】を勧められ
私は2歳の子どもを育てる専業主婦です。
夫は頑張って働いてくれていますが、物価の高騰もあり家計は厳しく、「自分も働けたら少しは楽になるのに」といつも思っていました。
しかし、パートに出たいと思っても子どもの預け先がありません。
保育園に入れたとしても、熱が出たりしたらすぐに休まないとダメだし……と思うと、なかなか踏み出せずにいました。
そんな私の悩みを聞いて、仲のいいママ友が「家にいても儲けられる方法があるよ」と勧めてきたのが【せどり】ビジネスです。
家に大量の商品が
それは、せどり専門の業者からまとめて商品を買取り、それをフリマサイトで売って利益を得るというものでした。
「がんばれば専業主婦でも1か月に10万以上稼げる」というママ友の言葉に魅力を感じてしまった私は、ついついお金に目がくらみ、契約することに……。
数日後、さっそく家に大量の商品が届きました。
「聞いてた話と違う！」
ママ友がくれたマニュアル通りに販売を始めましたが、予想と裏腹に商品は思うように売れず……。
売れても梱包や発送の手間が意外とかかり、時にはクレーム処理にも追われ、とても家事育児の片手間にできるようなものではありませんでした。
やがて自宅には大量の在庫が溢れかえり、夫にも「一体これはなんだ？」と責められる始末。
しかも、ママ友は私を紹介することで業者から仲介料をもらっていることが判明。
まるでネズミ講のような手口に、「騙したの？！」と詰め寄りましたが、ママ友は「結局は本人の頑張り次第だから～」と無責任に言うだけでした。
安易な儲け話にご用心
なんとか手元にあった在庫は売り切ることができましたが、もう2度と同じ手口には引っかかるまい……と心に決めた痛い経験でした。
やはり、甘い話には罠があるものです。皆さんも気をつけてくださいね！
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：藍沢ゆきの
