米共和党全国委員長が辞任、トランプ氏が圧力 党内での影響力明示

[ワシントン/ニューヨーク 26日 ロイター] - 米共和党全国委員会(RNC)のマクダニエル委員長が26日、辞任を発表した。11月の大統領選で返り咲きを目指す同党の最有力候補トランプ前大統領から圧力を受けていたことが背景にあり、共和党内でのトランプ氏の影響力を浮き彫りにした。

トランプ氏は2月初旬、マクダニエル氏と会談し、24日のサウスカロライナ州予備選で勝利した後、RNC刷新に乗り出す意向を示していた。また2週間前には、共和党のノースカロライナ州支部のワットリー委員長をRNCの次期委員長に推薦すると発表した。

24日の予備選では、トランプ氏は同州知事を務めたヘイリー元国連大使に勝利。予備選5連勝で指名獲得にさらに近づいた。

マクダニエル氏によると、大統領候補指名争いの天王山とされる3月5日の「スーパーチューズデー」後、8日に開催されるRNCの春季会合で次期委員長の選出手続きが発効する。スーパーチューズデーでは、15州・1地域の予備選・党員集会が集中する。

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